市川の
大きな独り言、小さな叫び



[2018.5.7 M]

ボランティア

 ボランティアにも色々あるが、以前から、オリンピックやワールドカップと言った大きなイベントにおけるものが気になって仕方がない。スポーツに限らず、万国博覧会なども同様と思える。このような催しでは、場合によっては万を越えるボランティアが必要とされる。 (注1)

 確かに運営には多くの人手が必要である。運営のための費用にはその人件費も含まれているはずと素人は思うのだが、なぜ無償のボランティアが必要なのだろうか。 私なりにその理由を数えて見た。

(1)“良くないとは思いつつ、経費節減のためには仕方がない。”
(2)“ボランティアが担当する作業は人件費を支払うほどのものではない。”
(3)“ボランティア本人が行事に関わりたいと言っているので、居場所を用意しているだけである。”

ただ、ボランティアの仕事が行事運営に必要不可欠ならば、3つ目は該当しないだろう。

 もしもその仕事をするボランティアがいなければ、開催・運営が出来ないと言うのであれば、給与でもって雇用する従事者同様に、適正な対価を支払わなければならないはずである。安易なボランティア頼みは、開催・運営経費を正しく見積もることから逃げているか、あるいはそれが分かっていて、何でも良いから関わりたい人々の熱意や善意に甘えている(または食い物にしている)としか思えない。特に、何らかの形の公的機関が主催する行事に多いように思うのだが、気のせいだろうか。


注1
 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のサイトを見ると、8万人のボランティアを募集している。