数値計算が大きなウエイトを占める当研究室の活動を考え、新たに卒業研究のために配属になった4年生に対して以下の2種類の導入教育を、本年度より始めました。個別の卒業研究テーマの開始にさきがけて、研究室配属直後から5月初旬にかけ集中的に行っています。

 

LaTeX

 ワープロソフト等はいろいろありますが、1)コンピューターのハードによらない、2)フリーソフトである、3)最も美しく数式を表現することができる、4)ファイルサイズが小さい、などの理由で、今年度より研究室内の文書作成では LaTeX の使用を学生にも義務付けることにしました。新任の松永助手の指導のもと、3回の講習会(講義・実習)および黄金週間中の宿題などにより、基本的な使い方の修得を目指しています。実習のまとめとして、各自が雑誌記事発表会で紹介した内容の要約を作成したものを、ホームページに掲載しています。

 

FORTRAN

 当研究室では、数値計算言語の最も基本的なもので、過去の膨大な資産を活用できる FORTRAN を中心に使用しています。当学科の学生は1年次後期に C を講義で学んでいますが、4年生配属時には、プログラムとは何かさえ、ほとんど忘れてしまっているのが現実です。まず FORTRAN 77 さえ使えるようにしておけば、FORTRAN 90 はもちろん、他の言語を使用する卒業研究テーマの遂行もかなり円滑になると期待しています。具体的には、戸川隼人『ザ・FORTRAN 77』(サイエンス社, 1986)にしたがって、各自が空いている時間に学習を進めて行く方法をとっています。