私達は、挨拶と時間厳守を社会生活上の最低限の行動規範としてとらえており、誰もが自発的に行なうべきものであると考えています。したがって、当研究室では、これらの実行が出来ない学生の指導は行ないません。配属されてはいても、何もせず放っておきます。尚、経験に照らして見ると、この2点と少なくとも学業成績・就職試験の合格率には強い相関があるようです。

知っている人に挨拶をする。

 知っている人に会ったら挨拶をすることは、儀礼と言うよりむしろ、集団生活を営む動物として、最も基本的な社会的行為であると理解すべきです。もし、知っている人間に挨拶をせずに通り過ぎた場合、これは、相手に対する不快感・敵意を表わしたととられても仕方がないでしょう。

 したがって、学生諸君の場合は、学校の内外にかかわらず、自分が授業・指導を受けた人々、少なくとも電気電子工学科の教職員に会ったなら、必ず挨拶をして下さい。もし、相手が気付いていながら返礼をしない場合でも、皆さんが在学中はきちんと挨拶をして下さい。そして、自分はあんな人間にはなりたくないと、反面教師にすれば良いのです。

時間を守る。

 約束の時間に遅れること、指定された作業の期限を守らないことは、当人が考えている以上に、周囲に迷惑をかけます。皆さんの相手はその約束の時間を守るため多くの準備や時間のやりくりをしていることを忘れてはなりません。社会に出ると、時間を守れるかどうかが、仕事をする能力の一つのものさしにもなります。また、わずか5分、10分の遅刻が公私共に人生を変えることさえあります。